ロボットタイプ

ここでは、 AUTORO が提供するロボットの技術的な仕様について説明しています。開発者レベルの前提知識が必要になります。ですが、一般のユーザーの方は、最後の比較表のみご覧いただければと思います。

ロボット

AUTORO でロボットというのは、独立した計算領域(コンピュータ)のことを指しています。ワークフローが実行されるとロボットの計算領域が確保されます。この領域は、コンテナーと呼ばれる技術を用いて全てのロボット間は論理的に分離されています。ロボットの使うCPUやメモリも独立しており互いに影響が無いように設計されています。

一つのコンテナに一つのワークフローが実行されますので、2つのワークフローを同時に実行する際には、ロボットは2台必要になります。基本プランでは、ロボットを2台提供しております。3つ同時に実行したい場合は、ロボットを3台に増やす必要があります。

瞬発的なロボットの需要に対応するために、ロボットには、ロボットレスというタイプも提供しております。

ロボットタイプ

AUTORO で用意しているロボットの種類には3種類あります。一つは、スタンダードロボットと呼ばれるロボットタイプで、各タスクは、単一のプロセスで一気に処理されます。タスクの進捗はデータベースではなくコンテナのメモリ上で管理されています。

二つ目は、ロボットレスと呼ばれるロボットタイプです。こちらは、ロボットをサーバーレス環境を用いて実行し、弾性的な需要に対応可能です。動作としてはスタンダードロボットとほぼ同じですが、メモリ上限や実行時間上限に制限があります。

三つ目は、デスクトップロボットと呼ばれるロボットタイプです。こちらは、ユーザーが利用中のコンピュータ内に実行領域を確保します。動作は基本的に同じですが、コンピュータの画面上の自動化を行うことができます。また、コンピュータが安定的に稼働するためのメンテナンスは、ユーザーの責任となっていることも注意ください。

以下、詳細に説明します。

スタンダードロボット

スタンダードロボットでは、ロボットの進捗は、ロボット内のメモリ上に展開され管理されます。タスクの進捗管理にデータベースが利用されないので、ロボット間の影響はほとんど全て排除されているようになっております。

スタンダードロボットでは、タスク実行計画はメモリ上に展開され、あらかじめログ等で実行計画を俯瞰することができませんが、高速に実行されます。また、メモリの許す限りタスクを実行できるので、タスク数には実質制限なく、いくらでも実行できます。

連続実行時間の上限は10時間で、上限を超えるとエラー終了となります。

基本的な用途では、スタンダードロボットの利用を推奨していおります。

ロボットレス

ロボットレスは、実行されるモードとしてはスタンダードロボットと同様になります。このロボットは、AUTORO で管理構築しているサーバーレス環境で実行されます。 実行時間の上限は59分で、上限を超えるとエラー終了となります。

ロボットレスは、時間あたりの利用料金は、基本ロボット(スタンダードロボット)よりも割高になりますが、瞬時に1,000台までロボットをスケールしたり減らしたりできるという点がございます。そのため利用方法によっては、効率的に使用することができます。

ロボットレスは、別途お申込みが必要ですので興味のある方は営業、または、チャットでお問い合わせください。

デスクトップロボット

デスクトップロボットは、ユーザーが利用中のコンピュータ端末内で実行されます。コンピュータ端末は、AUTORO に登録されますが、端末自体の稼働状況は、ユーザーの責任において保守する必要があります。こちらも連続実行時間上限は、10時間となっております。デスクトップロボットは、インターネットに接続している必要がありインターネット接続されていない場合、セッションは、Queued(待ち)の状態となります。Queued に入ったデスクトップロボットの再実行は保証されません。

デスクトップロボットが他のロボットと大きく異なる点は、実行時間による課金体系ではなくソフトウェアライセンスとしての課金体系になること、計算領域の確保はユーザーの責任となること、他のロボットタイプでは実行できなかったデスクトップ画面の自動化を行うことができることです。

デスクトップロボットは、別途お申し込みが必要なため、興味のある方は担当営業まで、または、チャットでお問い合わせください。

各ロボットタイプの互換性

各ロボットタイプは、同じプログラムを元にしていますが、プログラムを実行している環境が異なっているため一部互換性が無いところがございます。

項目 スタンダードロボット ロボットレス デスクトップロボット
ホスティング クラウド クラウド オンプレ
実行環境保守 AUTORO AUTORO ユーザー
ゴールドサポート範囲 保守・運用 保守・運用 エラー調査や保守は別途
Gateway サポート サポート 不可
実行時間上限 10時間 1時間 10時間
メモリ上限 5,000 MiB 2 GiB 利用端末に依存
外部API連携 サポート サポート ベータ
画像認識によるUI操作 不可 不可 サポート
非対応機能 デスクトップアクション デスクトップアクション カスタムアクション
機械学習アクション
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